樹のぬくもり工房樹のぬくもり工房

「樹のぬくもり工房」は「株式会社杜のまきばかとう」の木工芸品事業部門として平成18年に誕生しました。

内子町ではバイオマス発電事業に年間約12,000トンの原木が消費されています。これは広さにして約300ha、東京ドーム約64個分の森林に相当し、町内全体の原木伐採総量の約30%に当たります。バイオマス燃料として使用される原木の約95%は商品価値の低い針葉樹ですが、残り約5%の中に楢・櫟・桜等々の広葉樹が含まれています。

この広葉樹を有効利用できないかと考えているのが取締役・加藤毅(木地師名大禮)。平成15年から大分県で木工芸による地域ブランド創出の第一人者であった時松辰夫氏に師事して3年間の木工研修を受けた後、愛媛県内子町に工場を開設、愛媛県産木材を原料に、木製の食器と、お玉・ヘラなどの調理器具、スプーン・バターナイフなどのカトラリーなどを製作する事業をスタートしました。

制作の拠点となる内子町と周辺の市町村から良質な木材を仕入れ、左右つくり分け、身体の不自由な方の特別仕様、仕上げの選択など、小規模経営ならではの強みを生かして消費者のニーズを受け止めた細やかな要望や期待を、デザインや作業工程にフィードバックしています。

熱伝導率が低く、吸湿性のある木製品は、熱いスープや冷たいアイスクリームなどを口に運びやすい、トーストがべたっとなりにくいなど、陶磁器や金属製品にはない魅力があります。 また、口当たりがよく壊れにくいため、小さなお子様から年配の方まで安心してご使用いただけます。

現在、工房では挽きものを中心とした製品に限られていますが、木製品ならではの長所を引き出す工法を先人の知恵から学び、さらに暮らしに寄り添う製品づくりに取り組んでいます。

取扱商品

使い捨てでは味わえない、手入れしながら永い時を共に過ごす道具たち

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